プレミアムウォーターホールディングス 21年4―9月期/顧客件数136万人を突破/営業利益は37.8%増の29億円超に(2021年11月18日号)

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 宅配水最大手のプレミアムウォーターを傘下に持つプレミアムウォーターホールディングスの21年4―9月期(中間期)は、ウォーターサーバーの新規契約顧客の獲得が進み、累計契約顧客件数が136万件を超えた。21年3月末時点の122万件から半年で14万件増となった。連結業績における営業利益は前年同期比37.8%増の29億3200万円となった。
 プレミアムウォーターHDの中間期における売上高は、同21.2%増の329億2700万円となった。(1)商業施設や地域のスーパーマーケットなどでの催事販売(2)テレマーケティング(テレアポ訪販)(3)ウェブ経由の申し込み─の三つの販路がそれぞれ好調に推移したとしている。催事販売の顧客獲得件数は、前年同時期比で10%増となった。テレマーケティングは同15%増、ウェブは横ばいだったとしている。
 同社の萩尾陽平社長によると、21年4月以降、緊急事態宣言の延長の影響を受け、対面での顧客獲得に苦戦したという。対面での顧客獲得を伸ばし続けたことが、営業マン全体のモチベーション向上につながったとしている。
 新規顧客獲得が順調に進んだ影響で、全国に7カ所ある、水ボトルの工場の稼働率が増加。各水源に近い地域に住む顧客に、効率的に水の供給ができるようになった結果、製造コストと配送コストの縮小を実現できたという。その結果、大幅な増益に結び付いたとしている。現在、プレミアムウォーターが1年間に製造する12リットル入りの水ボトルの本数は、約3000万本だとしている。
 プレミアムウォーターHDでは今後、営業マンの採用・育成の強化や販売代理店の拡大を進める計画だ。水ボトルの製造・出荷のOEM受託事業も、強化するとしている。
 現在は、新規の事業展開を模索中。解約率の低下に向け、宅配水と、電気やガスといったインフラサービスをセットにして提供することも視野に入れているという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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