NTTドコモ/ミナカラを買収/メドレーと共同で、医療DXを強化(2021年10月28日号)

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 NTTドコモとメドレーは10月22日、市販薬ECのミナカラの全株式を共同取得すると発表した。医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援事業を強化する。
 NTTドコモとメドレーは、ミナカラの既存株主から全株式を共同取得するとともに、ミナカラの第三者割当増資を引き受ける。NTTドコモの出資比率は85.1%、取得価額は37億9600万円になる。メドレーの出資比率は14.9%、取得価額は6億6400万円になる。
 さらにメドレーは、ミナカラから総額12億3900万円の転換社債型新株予約権付社債も引き受け、当該新株予約権付社債の転換権をすべて行使した場合、メドレーはミナカラの議決権の33.4%を保有することになる。
 NTTドコモは21年4月、メドレーと資本業務提携を締結した。現在、医療機関向けのオンライン診療システムやオンライン服薬指導システムの提供で協業している。さらに、オンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS(クリニック)」の共同運営や新サービスの展開を予定している。
 今回、医薬品への知見があり、患者のオンラインサポートのノウハウも有するミナカラを買収することで、より付加価値の高い医療活用支援サービスを提供できるようになると判断した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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