アサンテ/コロナの第5波が影響/8月度月商が20%超減に(2021年9月23日号)

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 白アリ防除施工のアサンテの21年8月度の月商が、前年同月比で22.2%減少したことが、このほど分かった。21年7月下旬からの、新型コロナの感染拡大の第5波の影響から、訪問営業を受けることに慎重になる顧客が増えたという。8月は、雨天の日が多かったことなども影響した。結果的に大幅な売り上げの減少につながったとしている。
 アサンテによると、21年8月は、農協ルートでの新規の訪問営業に対して、「今の時期は遠慮したい」などと慎重になる顧客が全国的に多かったという。加えて8月は、県をまたぐ遠距離の訪問営業や、シロアリ防除の施工を自粛したという。結果的に、売り上げの減少につながったとしている。
 21年8月は、前年同月に比べて、雨天の日が多かった。訪問営業を行いづらい気候だったことも売り上げに影響したという。
 20年8月は、コロナの感染拡大が一時的に落ち着き、売り上げが回復傾向にあった時期だったとしている。アサンテでは、最初の緊急事態宣言の影響で、20年4~5月に新規・既存顧客ともに営業活動を自粛した。緊急事態宣言が明けた20年6月以降は、営業活動を再開でき、徐々に売り上げが回復したという。20年8月が売り上げの回復期だっただけに、21年8月度の売り上げの減少幅が大きくなったとしている。
 アサンテでは、コロナの影響から、営業マンに対する研修を十分に実施できていないことも課題として挙げている。コロナ以前に実施していたリアルの集合研修は行えないため、現在はオンラインを通じた研修の実施を余儀なくされているという。こうした点が、営業人材の不足につながっているという側面もあるという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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