全国直販流通協会 〈連鎖販売の「白書」を出版〉/10年間の調査を集計(2021年9月2日号)

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「連鎖販売白書」

「連鎖販売白書」

 (一社)全国直販流通協会(事務局東京都、亀岡一郎理事長)は8月30日、書籍「連鎖販売白書」を出版した。ネットワークビジネスの販売員に対する実態調査をまとめたもので、連鎖販売取引が健全な業態であることを示す資料として打ち出していく。
 「連鎖販売白書」には、販売員の活動実態に関する情報を掲載した。具体的には、「販売員の性別・年齢」「ネットワークビジネスを開始した理由と継続する理由」「最初に勧誘した相手は誰か」「毎月の報酬金額や活動経費はいくらか」「家族の理解を得ているか」など、複数のテーマを掲載。関連するグラフデータも多数収載した。
 本書の内容は、同協会が2010~19年度の約10年間にわたり、合計9728人の販売員から取得したアンケート回答の集計に基づく。これまでに同協会の法律教育を受講した販売員を対象に調査した。
 発刊のねらいについて、「連鎖販売取引は実態が分かりにくく、『早い者勝ちの商法ではないか』などと誤解されることがある。エビデンスに基づく情報を発信することで、連鎖販売が一つの市場・産業として社会に根付いていることを訴えていきたい」(事務局)としている。8月30日の正式発売に先立ち、全国の消費生活センターや行政機関など、約1000カ所に本書を送付したという。
 主宰企業や販売員が活用できるツールとしても位置付ける。「新規会員や見込み顧客に対して、ネットワークビジネスの仕組みや魅力を伝える資料としても役立ててほしい」(同)としている。同協会で初めて書店販売する書籍として、今後流通を促進させていくという。
 価格は1000円(税込)、本文89ページ。全国の主要書店やネット書店で販売している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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