三友商事「オゾン発生器」〈自治体初 富田林市立学校に導入〉/富田林市の34校全教室に設置(2021年8月19日号)

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「オゾン発生器」設置の発表会の様子

「オゾン発生器」設置の発表会の様子

 健康・美容雑貨などを卸売りする三友商事(本社大阪府、大門正義社長、(電)06―6262―6123)はこのほど、大阪府富田林市の市立幼稚園と小・中学校、計34校すべてに、同社が販売する「オゾン発生器」を今夏中にも設置すると発表した。同社によると、自治体の全公立学校に、オゾン発生器を配備するのは全国でも初めてだという。
 設置することになったのは、国内で唯一「医療機器」として認証されたオゾン発生器を製造するタムラテコ(本社大阪府)の製品。大学や研究機関と連携し、菌やウイルスの除菌試験を行ってエビデンスを多く取得しているという。タムラテコ社製の「エアバスター」を550台、「BT―180H」を58台、柏崎ユーエステック社製の「アクアプロテクト03」58台を納品する。
 富田林市在住の三友商事の社員の家族が長年、富田林市の民生委員・児童委員を務めていることが縁で設置することが決まったという。大門社長は「子どもたちの安心・安全な環境を作る手伝いが出来るのであればと思った。タムラテコ社の製品を救急車に初めて設置したのが富田林市。自治体初の大型導入を進めるのは富田林市しかないと判断した」と話す。
 オゾン発生器を教室に設置することで、ワクチン接種の対象になっていない低年齢の幼児や児童、生徒・教職員の感染リスク軽減策の強化につながることが期待されている。公立学校は災害時に各地域の「指定避難場所」でもあることから、「オゾン発生器を使用することで防災用品としても市民の安心につながることを期待している」(大門社長)と話す。


■ウイルス不活化効果を実証〈オゾン発生器「エアバスター」〉

 三友商事が販売するオゾン除菌脱臭器「エアバスター」「BT―180H」を製造するタムラテコ社は、20年5月に奈良県立医科大学が発表した「(世界初)オゾンガスによる新型コロナウイルスの不活化確認」や、20年8月に藤田医科大学が発表した「人体に影響がない低濃度オゾンガスによる新型コロナウイルスの不活化確認」など限られた空間内でのウイルス不活化効果を実証している。
 エアバスターの同型機種(BT03)は東京消防庁や大阪市消防局の救急車含め、全国で1000台以上の救急車で導入され、救急隊員の感染症対策の一助として活用されている。また「BT―180H」は、平常時には高機能の空気清浄機として使用でき、無人環境下で高濃度のオゾンを発生させる機能があり、短時間での除菌が必要な際に活用することを想定している。

教室の壁面に設置している(写真中央部)

教室の壁面に設置している(写真中央部)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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