高島屋/自社ECを刷新/売上500億円に向け強化(2021年8月19日号)

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 高島屋は8月11日、自社ECサイト「高島屋オンラインストア」を刷新したと発表した。24年2月期までに、EC売上高を500億円まで引き上げる計画で、サイトの刷新はその一環。百貨店ならではのライフスタイル型の商品提案の強化や、顧客が商品を選ぶ楽しさ、贈る楽しさを体験できる機能を拡充した。
 刷新に伴い、百貨店のECサイトならではのライフスタイル提案にこだわった。「例えば、パンにひも付くものとしてトースターやパン切り包丁を紹介することで、ライフスタイル全体を底上げでき、豊かな生活を実現できるような商品も紹介するところが、他にはない強みだと思っている」(広報担当)と言う。
 顧客の興味に寄り添うストーリーコンテンツの拡充や、サイト内の検索機能の向上にも取り組んだ。商品のレビューはチャートで視覚的に表現。グラフィカルなレビューを参考に商品選びを楽しめるようにした。
 顧客に合わせた割引情報や新着商品の通知も行う。
 「高島屋オンラインストア」の訪問者は約7割がスマートフォン経由だという。刷新では新たに横スクロールの操作を可能にするなど、「スマートフォンファースト」の仕様に変更。視認性や操作性の向上を追求した。
 高島屋の21年2月期EC売上高は、前期比60.5%増の297億円だった。コロナ禍を踏まえてECの需要が高まっていることもあり、刷新による利便性向上などを通じてECの魅力を高めていく。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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