【訪販実施企業 2020年度 売上高ランキング】 262社合計は1兆6811億円/中堅NB企業の成長が目立つ(2021年8月5日・12日夏季特大号)

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 日本流通産業新聞はこのほど、訪問販売(サロン販売・催事販売・ネットワークビジネスなどを含む)を実施している企業を対象に売上高を調査した。ランキング化した262社の合計売上高は1兆6811億200万円だった。前年と比較可能な50社合計で比較した成長率は、1.5%のマイナス成長だった。中小NB(ネットワークビジネス)企業が躍進する一方で、ダスキンやポーラなどの大手はコロナの影響を大きく受けて減収した。

■訪販企業の業績は業種で2極化

 本調査は、20年4月から21年3月までに迎えた決算の売上高を、ランキングした。コロナ禍で訪販企業の業績は二極化した。ホテルなどを会場とする呉服の展示会販売や宣伝講習販売など会場集客型の企業の業績が悪化。訪販大手でも第1回目の緊急事態宣言が出た20年4―6月期(第1四半期)に新規顧客開拓の停止を余儀なくされた企業が影響を受けた。
 訪販大手はコロナ禍が直撃。ダスキンの家庭訪販事業は、第1四半期(20年4―6月期)に新規顧客の獲得活動ができなかった影響で売上高は前期比4.4%減。ポーラのサロン販売や従来型訪販を含む「委託販売チャネル」の売上高は同26.8%減と落ち込んだ。
 コロナ禍でも消費者の健康意識の高まりを受けて、健康を訴求する商材を扱う企業は全般的に好調だ。ヤクルト本社は販売員による新規顧客の開拓は低調だったが、ウェブによる受注が寄与し、乳製品の販売は好調だった。
 中堅NBは、オンライン活用が進んだほか、

(続きは、「日本流通産業新聞」8月5日・12日夏季特大号で)

■掲載記事
・【成長企業分析】 〈ヤクルト本社〉YLの11年ぶりの増加がけん引/ウェブ活用で接点を確保
・【業界予測 〈食品宅配〉】 会員の継続利用が業績を左右
・【業界予測 〈健康食品〉】 免疫系の人気依然と強く
・【成長企業分析】 〈プレミアムウォーターホールディングス〉顧客件数は122万件/営業・製造の整備で破竹の勢い続く
・【業界予測 〈化粧品〉】 進むDX、新規事業の動きも
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・【成長企業分析】 〈ニナファームジャポン〉14期連続で増収決算/22年3月期、100億円へ
・【成長企業分析】 〈プレミカ・ジャパン〉平均成長率は73%/消費増税に伴う施策などが奏功
・【業界予測 〈住設訪販〉】 キーマンは経営者
・【成長企業分析】 〈DAIYAMONDLIFE〉売上高は2.5倍に成長/リーダー会員の活発化が増収に寄与
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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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