BEENOS〈「上半期越境ECランキング」発表〉/1位は「パンフラワー用ハサミ」(2021年7月22日・29日合併号)

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 越境ECサービス大手のBEENOS(ビーノス)は6月29日、「BEENOS 2021年上半期 越境ECランキング」を発表した。グループ会社が提供する代理購入サービス「Buyee(バイイー)」の購買データに基づき、独自に売れ筋ランキングを作成している。
 1位には刃物の町として知られる岐阜・関市の、やおき工業が販売する「パンフラワー用ハサミ」を選出した。繊細な刃先が特徴で、用途はパンフラワー(小麦粉の粘土細工)用だけでなく、刺しゅうや手芸など幅広い。コロナ禍のおうち時間で重宝されているようだ。
 2位には倉敷化工の「軽量用防振ゴムKXBシリーズ」がランクイン。小型ポンプ、ファン、モーターなどの防振・除振に使用されるパーツが、海外からも厚い支持を受けている。


■ホビー関連が人気

 3位と5位には越境ECに強いジャンルである「ホビー・カルチャー」の商品が並んだ。
 3位にはマテル・インターナショナルが販売する「ホットウィール ニッサン シルビア(S15)」は、巣ごもりで高まるコレクション熱を反映したものだといえる。
 5位には浜田商会の釣り具「ASA015ハゲ皮サビキ」が入った。ソーシャルディスタンスを保つことができるアウトドアのアイテムが人気を集めた。
 6位に入ったマンダムの「マンダム ホールドジェル ウェット&ハード」は、ハードタイプのヘアジェル。日本企業が販売するロングセラー商品がランクインした。
 同じく6位には、オートバックスセブンが販売する「JKM 買い物フック」が並んだ。コロナ禍で食料品や日用品をまとめ買いする消費者が増える中、ニーズが高まった一品だ。


■自宅調理のニーズも

 4位と8位には食品関連がランクインし、海外でもおうちごはんにこだわる様子が伝わる。
 4位に入った日清フーズの「日清 スーパーカメリヤ ドライイースト(お徳用)」は、世界的なステイホームで需要が高まっている製菓材。
 8位に入った昭和産業の「業務用パリッジュ~から揚げ粉」は、しっかりとした味付けが特長のから揚げ粉。巣ごもりで自宅での調理需要が高まっていることが分かる。
 9位には、猪商店が販売する藍染めや草木染など、染色に最適な布「綿シャーチング・オフホワイト精練済み」が入った。海外でもハンカチや小物を手作りし、好みの色に染め、おうち時間を楽しんでいるのかもしれない。
 10位にはあづま商店の「豆皿 7.5cm 淡ピンク 和食器」がランクインした。訪日できない今、日本の食器を買い求めるニーズが高まったようだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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