京東集団/18日間で流通5.9兆円/「618」セールが3割拡大(2021年6月24日号)

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 中国の大手EC企業である京東集団(JD.com)は、6月1~18日に実施した大型セール「618」の流通総額が3438億元(約5兆9000億円)を超えたことを明らかにした。昨年の「618」の流通総額は2692億元だったため、約3割拡大し、過去最高を記録した。
 「618」は京東集団の設立日を記念し、毎年開催している大型セール。アリババグループが中心になり開催している「独身の日」に次ぐ大型セールとして、京東集団だけでなく、中国のEC企業がセールを実施している。
 京東集団の「618」では、個人消費に対応した商品の売れ行きが顕著だった。ゲーム用携帯電話やスマートペット製品の売上高は前年比5倍に増加した。ミステリーボックス(福袋)の売上高は同6倍に増えた。
 ブランド品の売上高も伸びた。「フェラガモ」は同1.5倍、「トッズ」は同2.3倍、「バリー」は同5倍になった。20を超えるデザイナーブランドの売上高は、同15倍以上に増加した。
 商品だけでなくサービスの取引も伸びている。京東集団のオンライン不動産事業の売上高は同2.3倍、ハウスキーピングやクリーニングサービスの売上高は同6.3倍、自動車整備の注文数は同2.8倍に増加した。
 12の航空会社と協力し、15の航空券ミステリーボックス製品を発売したところ、同28倍の売り上げを記録した。遺伝子検査サービスの売上高は同23倍、歯列矯正や歯のホワイトニング、歯科インプラントなどの売上高は同4.5倍になった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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