富士山の銘水 21年3月期/営業利益が68.2%増/在宅需要増加が好影響

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 「フレシャス」ブランドでワンウェイの宅配水事業を展開する富士山の銘水(本社山梨県)の粟井英朗社長は4月6日、21年3月期の同社の営業利益が、前年同期比68.2%増の31億8000万円となったことを明らかにした。コロナ禍の在宅需要でウォーターサーバーの顧客件数が増加したことが、増益の要因だという。顧客件数は20年12月時点の予想を2万件上回り、40万件に達したとしている。
 富士山の銘水の21年3月期の売上高は、前期比13.2%増の193億円だった。
 同社ではこれまで、商業施設などにブースを出展する催事販売で、水宅配契約の新規勧誘を行ってきた。近年は、ウェブ経由の申し込みの受付も行っている。21年3月期中は、緊急事態宣言に伴う、商業施設の休業や、外出自粛による商業施設への来店客の減少の影響から、催事販売による契約件数が一時的に減少した。20年4―12月期(第3四半期)の時点では、対面での新規顧客の獲得件数が、前年同期比で約10%減になっていたという。
 一方で、ウェブ経由の新規契約は大幅に増加した。これに伴い、催事販売にかかるコストが減少し、収益率が大幅に向上したとしている。

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