アスクル 20年6月―21年2月期/通販売上4.7%増/「ロハコ」けん引、BtoBも回復

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 アスクルの20年6月―21年2月期(第3四半期)における通販事業の売上高は、前年同期比4.7%増の3072億800万円だった。コロナ禍の巣ごもり需要拡大を受け、日用品ECの「LOHACO(ロハコ)」は同9.8%増の388億3400万円と拡大。BtoB事業も回復しており、通販全体も増収になった。
 BtoB事業の売上高は、同3.8%増の2563億1900万円だった。20年4月の緊急事態宣言でオフィス用品通販の売り上げが落ち込んだものの、同5月以降は回復基調にある。特に手指消毒液やマスク、使い捨てグローブなどの感染対策アイテムの需要が拡大したことで、売り上げも再成長していた。
 BtoC事業は同9.3%増の508億8900万円だった。「サイバーサンデー」や「超PayPay祭」などの販促効果もあり、売上高は順調に伸長している。
 「ロハコ」では20年11月、オンラインで「暮らしになじむLOHACO展.com」を開催した。大手日用品メーカー23社とともに企画開発した独自価値商品を発表し、30商品を販売した。コロナ禍に合わせた新商品も販売し、好評だったという。
 通販事業の営業利益は、同74.9%増の112億2200万円になった。期末決算賞与に係る引当金など9億2000万円を計上したものの、増収やヤフーとの連携強化による販促費の抑制などが寄与し、売上高販管費比率は同0.2ポイント減少した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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