〈住設訪販の採用動向〉 オンラインで人材採用活況/ウェブ活動定着も訴求に課題

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 住設訪販企業の採用活動は、コロナ禍でも活況のようだ。新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから対面による説明からオンラインに移行している。オンライン面接は効率の良さや幅広い求職者を集められることが支持されている。オンラインの活用は、今後も採用ツールの一つとして継続していく考えの企業が多い。新卒、中途ともに採用活動は活況だが、入社後の教育に課題を持つ企業も目立った。求職者のウェブリテラシーがさらに高まっている中、求人サイトだけでなく、自社のサイトにおいても情報提供の強化が今後は求められそうだ。

■中途は慎重に会社選び

 太陽光発電や蓄電池の訪問販売を行うNOSCOライフネットサービス(本社広島県、久留島亮社長)は、22年の新卒採用を一時中断した。教育面の課題を理由に挙げて、「今いる人材の教育に力を注ぐべき」(久留島社長)と考えたという。
 同社は20年4月に初めて新卒採用を行い、11人が入社している。21年4月に6人が入社する予定で、この2年で合計17人となる。新卒だけではなく、中途採用も常時行い、新卒、中途ともに人材の教育を同時に進めている。「様子を見ながら、21年6月か7月頃、合同説明から新たなにスタートしても問題ないのでは」(同)とみている。22年の新卒採用は慎重に実施していく方針だ。
 また、中途採用は、「求職者が多い一方で、慎重に選んでいる人が多い傾向にある」(同)と指摘する。今年3月には3人の中途入社が決まっている。4月も入社が決まっており、中途採用は順調のようだ。「コロナによって、今働いている会社に不安を感じている人が多い。会社を辞めた人だけでなく、辞めたほうがいいと検討している人の応募もある。面接時は、コロナのことを心配する人が多い」と言う。応募は男性よりも女性が多くなっている傾向があるという。


■新卒採用活動が早期化

 太陽光発電や蓄電池のテレアポ訪販を手掛けるリベラルソリューション(本社東京都、下田穣社長)は、コロナ禍で新卒採用の動き方に変化を感じている。

(続きは、「日本流通産業新聞」3月11日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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