リーピー/在宅社員の業務を可視化/ツール導入で利益5倍に

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 ウェブ活用支援やウェブサービスの提供を行うリーピー(本社岐阜県、川口聡社長、(電)058―215―0066)が提供する、業務効率化ツール「Pace(ペース)」の需要が、在宅勤務の増加に伴い、急拡大している。「当社自体が、Paceの活用により、スタッフの数を変えずに、売り上げを拡大できている。作業の効率化が進んでいる」(川口社長)と話す。同社の21年9月期の業績は前期比60%の増収を見込んでおり、営業利益は前期比5倍になる見通しだという。
 Paceは、日報を使った、クラウド型の業務管理ツール。各従業員が、作業内容と時間を入力することで、業務内容を見える化させることができる。
 案件ごとの採算や、社内の利益の状況をリアルタイムで可視化できるため、業務効率化や生産性向上に貢献するという。 当初は自社内のみで同ツールを活用していたが、19年に、他社に向けた販売を開始。コロナ禍で販売数が大きく伸びたという。
 同社では「テレワークだと誰がどのくらい仕事をしているか分からないという問題がある」(同)と話す。
 同ツールでは、各社員の仕事量を一覧にできるだけでなく、社員の時間単価(時給)を設定することにより、利益を随時、見える化することも可能だという。
 閲覧できる情報は、アカウントごとに設定可能。導入費用は月額で、従業員1人当たり税込550円となっている。「50~100人くらいの規模での導入が多い。個人で使用する人も多い。すでに数百の企業に導入されている」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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