新日本製薬 20年10―12月期/営業利益20.8%増/オペレーションコストが低減

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 新日本製薬が2月5日に発表した20年10―12月期(第1四半期)決算によると、営業利益は前年同期比20.8%増の8億2800万円だった。フルフィルメント(FF)コストを中心に、配送料や手数料の削減といった効率化施策に取り組んだことで、オペレーションコストを低減したことが増益要因となった。
 第1四半期のFFコストは前年同期比9.5%減の9億8900万円。コールセンターコストは同16.8%減の6億4700万円だった。
 毎月商品を届ける定期コースの顧客に対して、商品の発送を2カ月に2個ずつ届ける「おまとめ便」を採用することで、商品の発送頻度を減らして配送料を削減した。
 決済手段はこれまで代引きの利用顧客が多かったが、これをコンビニ決済やクレジットカード決済への変更を依頼することで、決済手数料の削減につなげた。
 売上高は前年同期比2.7%減の84億8900万円だった。内訳は化粧品の売上高が同1.4%減の79億1400万円、ヘルスケアの売上高は同17.9%減の6億9900万円だった。
 化粧品は直営店舗・卸売販売が減収だったが、主力の通販は前年同期比を上回る売り上げだった。ヘルスケアは広告投資を抑制したため2桁の減収だったが、想定を上回ったとしている。国内外EC売上高は同11.6%増の9億4800万円だった。
 第1四半期の売上総利益率は前年同期と同じ84.8%。売上高販管費率は75.0%となり、前年同期比2.0ポイントの削減となっている。
 経常利益は同22.6%増の8億5900万円、四半期純利益は同33.2%増の5億9000万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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