ANAP 20年9―11月期/ECは14.6%の減収/コロナ禍の競争激化で

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 アパレル販売を手掛けるANAP(アナップ)の20年9―11月期(第1四半期)の連結業績における、EC売上高は、前年同期比14.6%減の7億1000万円となった。EC事業の利益は、前年同期比76.4%減の900万円だった。コロナにおける、外出自粛によるアパレル需要の低下や、EC業界での競争激化の影響を受け、苦戦を強いられた。一方で実店舗での売り上げは好調だった。
 コロナ禍の中、ファッション関係のECでは、在庫処分を目的とした値引きなどが増えており、競争が激化している。そのあおりを受け、同社のECでは、既存顧客による購入が大きく減少したという。一方で、サイトへの流入強化施策の効果もあり、新規来訪客数は前年並を維持できているとしている。
 ANAPの20年9―11月期の連結業績における全社売上高は、前年同期比5.0%減の14億3900万円だった。店舗販売事業は、新規出店した店舗の売り上げが好調で、前年同期比2.3%増の6億4300万円、セグメント利益は前年同期比51.2%増の5600万円だった。卸売販売事業の売上高は、既存取引先との取引が増加し、前年同期比74.0%増となった。他の2事業がEC事業の売り上げの減少を補填する形となったとしている。
 今後も引き続き、SNSでの発信やオンライン接客を強化していく方針。EC事業の強化を図っていくとしている。

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