【2020年 訪販実施企業 売上高ランキング(出荷ベース)】 265社合計は1兆7058億円/中小NB躍進・コロナ影響は今後

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 日本流通産業新聞はこのほど、訪問販売(サロン販売・催事販売・ネットワークビジネスなどを含む)を実施している企業を対象に売上高調査を実施した。ランキング化した265社の合計売上高は1兆7058億7600万円だった。前年と比較可能な104社で計算した合計の成長率は、0.3%のマイナス成長となった。中小NB(ネットワークビジネス)企業の躍進が見られた一方で、ノエビアなどの大手がコロナの影響を大きく受けて減収した。

■2桁増収のNBが15社に

 本調査では、20年9月までの1年間に迎えた決算の売上高を、ランキングにして掲載した。このうち、新型コロナの影響が特に色濃く出た20年4月以降が集計期間に含まれる企業は、全体の35%にとどまる。新型コロナが、各社の業績にどのような影響を与えたかが、本当の意味ではっきりするのは、次回ランキング(20年8月実施予定)となりそうだ。
 大手化粧品訪販のノエビアの20年9月期の売上高は、コロナの影響を受け、前期比13.1%減の270億6600万円となった。ノエビアは、20年4~5月の緊急事態宣言の際に、ほとんどすべての代理店がサロンや対面でのカウンセリング販売をストップしたことなどが、減収の要因となった。
 今回のランキングでは、増収企業が59社、減収企業が33社だった。
 増収率1位を記録したのは、20年1月期の売上高が前期比2倍の12億円になった新日本エネックスだった。中途採用で質の高い人材を多数登用できたことなどを、増収の要因に挙げている。21年1月期の売上高も、大幅増収となる見込みだとしている。
 2位のDAIYAMONDLIFE(ダイヤモンドライフ)の売上高は前期比62.5%増の8億5800万円となった。セミナーに参加した人が会員登録するごとに、5000円をコミッションとして得られる仕組みが急成長につながったようだ。
 DAIYAMONDLIFEの他、リフウェルやアフロゾーンジャパンなど、中小NB企業14社が、2桁増収を記録した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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