ナック/中期経営計画を策定/25年3月期に売上高200億円へ

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 「クリクラ」ブランドで水宅配事業を展開するナックは10月30日、25年3月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画を策定した。同計画では、クリクラ事業の売上高を、計画最終年度の25年3月期までに200億円まで引き上げることを目標に掲げた。20年3月期の同事業の売上高は133億7500万円だったことから、5年で66億円余り、売り上げを伸ばす計画だ。
 ナックは、計画達成に向けて、クリクラ事業で、「生産性向上を目的としたシステムインフラ、CrePF(クリクラプラットフォーム)の構築」を進めていくとしている。クリクラプラットフォームは、ナック本社が構築した顧客管理の仕組みを、全国の加盟店に提供するというものだ。
 ナックの加盟店の中には、自社で顧客管理システムを構築していない加盟店も少なくない。物流や在庫管理、顧客管理に関する、本社のノウハウを加盟店と共有することにより、加盟店の底上げを図る狙いがあるという。
 中期経営計画では、次亜塩素酸水溶液を利用した空間除菌消臭サービス「ZiACO(ジアコ)」を、クリクラ事業とは別に事業化する方針も示している。催事提案・テレアポの強化、加盟店施策の強化などの方向性も打ち出している。
 クリクラ事業で推進する施策が成功すれば、顧客基盤の拡大とコスト削減につながることが期待できるとしている。25年3月期のクリクラ事業の営業利益については、21億円を目標として掲げている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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