ワールド 中間決算/EC化率が約2倍に/EC取扱高は192億5100万円

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 アパレル大手のワールドの20年4―9月期(中間期)の連結業績における、ECでの流通総額を示す「EC取扱高」は、前年同期比30.2%増の192億5100万円だった。新型コロナの影響で20年4―9月期はEC化率も高まっており、前年同期比1.9倍の23.7%となった。
 20年4―9月期のEC取扱高は、コロナに伴う在宅需要が追い風となり、前年同期比30.2%増の192億5100万円と急伸した。
 ワールドのEC化率は、19年4―9月が12.5%、20年3月期の通期では14.1%だった。20年4―9月期には、EC化率が大幅に高まり、23.7%となった。
 同社では7月20日に、子会社だったFashionwalker(ファッションウォーカー、本社東京都)の株式を譲渡している。この影響を除いた集計によるEC事業取扱高は、前年同期比42.3%増の181億2000万円だった。
 衣類以外の「生活雑貨事業」が成長を続けている。
 「生活雑貨事業」についても、コロナ禍の在宅需要が追い風となり、前年を上回る売り上げを上げられているという。
 20年4―9月期の連結決算における当期純損失が110億円となるなど、全社業績は、実店舗の臨時休業や外出自粛などの影響で苦戦を強いられている。一方で、EC事業は好調だ。
 下期のEC事業では、サイトやアプリの機能の改善に注力していくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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