APAコーポレーション/「ウモ」臨床試験論文投稿が完了/「第1回ウェブ会議」で報告

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 水溶性珪素の原料メーカーであるAPAコーポレーション(エーピーエー、本社愛知県、岡田憲己社長、(電)0566―93―1100)は9月27日、販売会社が参加する「第1回Web(ウェブ)会議」で、水溶性珪素「umo(ウモ)」について愛知医科大学病院で実施していたヒト臨床試験の論文投稿が完了したことを報告した。体重、BMI、腹囲、肝機能など多数の項目で、有意な改善が確認されたという。別の試験では、「ウモ」に幅広い抗菌・抗ウイルス効果があることも確認したという。
 例年は9月に販売会社会議を実施しているが、コロナ禍で密を避ける目的から、今回はZoomを介したウェブ会議の形式で、岡田社長が最新の研究成果などを発表した。
 冒頭、岡田社長は、ウモの抗菌・抗ウイルス性能に関する試験結果を報告。ネコカリシウイルス、コレラ菌、大腸菌、レジオネラ菌などに対して、優れた抗菌・抗ウイルス活性が確認されたことを報告した。珪素と銀を配合した除菌・抗菌スプレーのOEM供給も可能だとした。
 続いて、愛知医科大学の先制・統合医療包括センターの福沢嘉孝教授兼センター部長らが、同大学の大学病院で実施していたヒト臨床試験の結果が、論文として、「アジア国際健康促進未病改善医学会電子版」に掲載されたことを報告した。
 論文によると、脂肪肝の患者40人を対象にランダム化比較試験を実施。脱落者を除く計25人で評価を行った。水溶性珪素摂取群には、1日約9ミリリットルのウモ濃縮溶液(水溶性珪素として1日約80ミリグラム)を、6カ月間摂取させた。
 その結果、水溶性珪素摂取群の体重・BMIが、非摂取群に比べて有意に改善することが確認された。腹囲も有意に減少。内臓脂肪にも、有意差はないものの、減少がみられた。肝機能の指標である「ChE」や「AST」にも改善が確認された。
 スーパー善玉ホルモンなどともいわれる「アディポネクチン」の数値にも有意な改善がみられたという。
 岡田社長は、ウモを使った、毛髪処理試験の結果も報告。毛髪引張特性測定試験を行った結果、ウモ1%配合シャンプー処理群において、毛髪の丈夫さを高める効果が確認されたとした。
 化粧品INCI登録がとれた粉末原料「ウモ ミクロンパウダー」についても、試験を行ったことを報告。保湿や美白、弾力維持の効果が確認されたとした。
 今後は、爪に対する効果、抗糖化作用などの研究を推進していくとの方向性を示した。
 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)のアンチ・ドーピング認証の取得を目指す方針も明らかにした。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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