アサンテ 20年4-6月期/売上高18.4%減/コロナで4~5月は対面営業を自粛

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 白アリ防除施工のアサンテの20年4―6月期の売上高は、前年同期比18.4%減の35億500万円だった。新型コロナウイルスの影響で、4月中旬から5月中旬までの約1カ月間、対面営業を自粛したことが、減収の大きな要因となった。
 アサンテの4月度の月商は前年同月比39.4%減の7億6000万円だった。5月度は同19.6%減の13億4500万円となった。
 アサンテでは、緊急事態宣言が解除された6月以降、徐々に対面営業を再開しているが、現在でも対面営業を断られるケースが少なくないという。
 アサンテの20年6月度の月商は、前年同月比2.4%増の13億9900万円となった。既存顧客で、白アリの更新防除施工を4~5月に行う予定だった顧客が、6月に先送りするケースが増加したことで、6月は増収となったとしている。
 アサンテでは毎年、羽アリや白アリの活動が活発になる夏前に、テレビCMを使った販促を行っている。20年4―6月期も例年と同程度の広告展開を実施した。販管費は昨年並みの20億6700万円だった。
 同社の既存顧客のうち、特に契約後1~4年目の顧客からは、新型コロナへの感染の不安を理由に、白アリ防除施工の定期点検を見送りたいという声が寄せられることが増えているという。同社では、防除施工だけでなく、地震対策施工も、定期点検時の結果から提案するケースが多い。そのため、今後も対面営業が制限される状況が続くことを危惧しているとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ