アイビー化粧品 20年4―6月期/売上高は12%減収/コロナで新規開拓の勉強会できず

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 化粧品訪販のアイビー化粧品の20年4―6月期(第1四半期)の売上高は、前年同期比12.9%減の3億700万円だった。新型コロナの影響で、販社が新規顧客の開拓や販売員の増員のために行う「勉強会」を、まったく開催できなかったとしている。「勉強会」の開催のめどは、現在でもたっていないとしている。
 主力の美容液「レッドパワーセラム」などのスキンケア製品の売り上げについては、「例年に比べて落ちていない」(中山聖仁取締役経理部長)としている。一方で、メーキャップを中心としたレギュラー製品の売り上げが、前年同期比51%減になったとしている。
 同社では、販社が新規顧客獲得のきっかけとして開催している「美容教室」や、顧客から販売員になる入り口として開催している「SA研修」を、4月から現在まで、全国で全く開催できていないとしている。
 既存顧客に対しては、販売員が顧客の自宅に届けたり、郵送したりして販売を行っているという。
 レギュラー製品の販売が伸び悩む中で、6月に販売を開始したヘアケアシリーズ「ヘアプライマリー」5品が売り上げを下支えしたという。「販売開始から1カ月弱で、シリーズ全体で19万4000本を販売した」(同)と話している。新ヘアケア商品の好調が手助けし、6月度の月商は、前年同月の月商を上回ったとしている。
 アイビー化粧品では、21年3月期の業績予想として、売上高40億円、営業利益2億円を見込んでいる。新型コロナの影響で新規顧客の開拓ができない状況は続くが、既存顧客のフォローアップを重点的に行い、「前年並みの売り上げに着地する計画だ」(同)としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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