ナック 20年4―6月期/クリクラ事業24%増収/ボトルの価格改定と在宅消費が要因

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 ナックの20年4―6月期(第1四半期)におけるクリクラ事業の売上高は、前年同期比23.9%増の38億4400万円だった。20年1月に水ボトルの価格の値上げを実施したことや、次亜塩素酸水溶液「ZiACO(ジアコ)」の売り上げが伸長したことが、直営部門と加盟店部門の両方での、売り上げの大幅な伸長に貢献した。
 クリクラ事業の直営部門の売上高は、前年同期比19.6%増の23億9000万円だった。加盟店部門の売上高は、同31.8%増の14億5400万円だった。
 クリクラ事業の直営部門では、テレワークなどの在宅率の高まりを背景に、家庭顧客のボトルの消費量が増加した。そのことが、売り上げ拡大の要因の一つになったという。一方で、法人顧客のボトルの消費量は減少した。同社では、家庭用ウォーターサーバーの顧客数の方が多いため、法人顧客の需要の減少による減収をカバーできたとしている。
 加盟店部門では、(1)ボトルの値上げ(2)「ジアコ」の需要増加(3)今年1月に申し込みを開始した新ウォーターサーバー「クリクラFit(フィット)」の、加盟店への卸販売の好調─の3点が、売り上げ拡大の要因になったとしている。
 ナックでは、新型コロナの影響で、ウォーターボトルの配送員による対面営業が行いにくくなっているという。商業施設での催事提案を積極化したり、ウェブを通じた販売手法を強化したりして、対面・非対面の両面から新たな顧客接点の創出を行っていくとしている。「ジアコ」についても、ブランド認知の向上と生産力の拡大を図っていくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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