ワタミ 20年4―6月期/宅食事業、5.7%増に/コロナ禍、休校支援が奏功

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 ワタミの「宅食事業」における20年4―6月期(第1四半期)の売上高は、前年同期比5.7%増の89億円、営業利益は同1.9%減の5億4700万円だった。
 コロナ禍に伴い、休校となった子どもを持つ世帯を対象に、総菜セットの割引販売が好調に推移した。5月15日には、1食390円で冷凍総菜を販売する新サービス「ちゃんと家(いえ)ごはん」を開始。子育て層から高齢者まで全世代を販売対象にすることで受注を増やした。
 高齢者施設、福祉施設などへの導入数が100カ所を超えた。今年2月に専門部隊として「法人営業部」を設置し、約2カ月間で、問い合わせが急増したという。
 当期末の営業拠点数は515カ所。調理済み商品の累計配食数は同6.7%増の1539万7000食だった。
 しかし、調理済み商品の配食数は前年を上回ったものの、費用の増加から、増収ながらも減益となった。
 7月6日には、カット済みの夕食食材「ミールキット」の宅配事業を首都圏で再開。今後は幅広い世代が、自宅で食事をとる回数が増えると予測されることから、ミールキットの販売に力を注ぐ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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