太陽光発電・蓄電池を訪問販売するエイジー・ジャパン(本社千葉県、長岡俊幸社長)は20年7月から各支店長クラスや管理職を対象に、会社のバランスシートを開示する。管理職に経営的視点を身に付けてもらうことが目的だ。
同社はこれまで、役員のみが財務諸表を閲覧していた。今後は、支店長クラスにも情報開示する。数字は、拠点ごとに開示する予定で、本社や他事業部門も同様に行う予定だという。
「数字を見える化することで、売り上げや経費など、数字に対する意識が高まる。同時に、お金に対する責任感も生まれる。経営者のような感覚で日々取り組むことができる」(長岡社長)と狙いを話す。「他にも取り組むべきことは多いが、まずはここから実施する」(同)と言う。
数字を見える化することで、支店長や管理職のレベルアップだけでなく、収入や支出などお金に対する意識の向上を狙う背景もある。
同社の20年6月期の売上高は約40億円で、前年よりも約10億円の減収となった。
20年2月以降、新型コロナウイルスの感染が拡大し始めてから、商談のアポイント取得率が大幅に下落。成約率は上がったが、アポの取得数が少なくなったことが減収の要因だとしている。
エイジー・ジャパン/財務諸表を社員に開示/支店長など管理職対象に
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