ヤクルト本社 20年4―6月期/ヤクルト400類、3%減/化粧品事業は増収決算に

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 ヤクルト本社の20年4―6月期(第1四半期)における、乳製品と化粧品の合計売上高は前年同期比3.5%増だった。ヤクルトレディ(YL)が扱う宅配専用商品「ヤクルト400類」の1日あたりの販売本数は、同3.0%減の333万9000本と、前年同期よりも10万4000本減少した。
 宅配チャネルでは、一部地域でYLによる宅配を休止したが、感染拡大防止に配慮しつつ、乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト400」シリーズと、「Yakult(ヤクルト)1000」を中心に宅配を継続した。
 商品別では、3月にリニューアルした「ジョア」について、「SixTONES(ストーンズ)」を起用したテレビCMを展開し、ブランドを活性化。また、1月に九州地区で先行発売した「ヤクルト 400W」は、6月までに販売地区を中国、四国、近畿、北陸、東海地区に拡大した。さらに、栄養ドリンク「タフマン」シリーズについては、4月にリニューアルを実施し、ブランド活性化を図った。
 化粧品事業は、オリジナル保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」の「価値普及」活動に重点を置き、「内外美容」の実現と愛用者を増やす取り組みを継続。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部エステサロンでサービス提供を自粛するなどの影響を受けたが、感染防止策を講じた上で営業活動を継続した。
 6月から基礎化粧品「ラクトデュウ」シリーズのブランド育成策と、薬用歯みがき剤「ヤクルト 薬用アパコート S.E.〈ナノテクノロジー〉」の春季販売促進策を展開。その結果、売上高は同3.8%増の18億700万円だった。

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