テレビ東京ダイレクト/食品通販事業拡大へ/ベンチャーファンドに初出資

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 テレビ東京グループで通販事業を手掛けているテレビ東京ダイレクト(本社東京都、遠藤孝一社長)は6月30日、フードイノベーション領域に特化したベンチャーファンドに出資すると発表した。ベンチャーファンドへの出資は初めて。食品通販の「虎ノ門市場」事業を運営していることから、ファンドを通じての協業など、食品通販事業拡大につなげていく。出資額は公表していない。
 投資するのは「Future Food Fund1号投資事業有限責任組合」。食品宅配大手のオイシックス・ラ・大地の子会社、Future Food Fund(FFF)が運用する、食領域に特化したスタートアップ企業への出資を目的としたもの。
 ファンドへの出資は、スタートアップ企業と食分野での有益な協業機会を創出するのが狙い。同ファンドには複数の有限責任組合(LP)が出資しており、出資したスタートアップ企業以外にもオイシックス・ラ・大地や、他のLP企業との連携が見込める。
 番組との放送連動や「虎ノ門市場」の既存顧客なども活用し、収益拡大に向け、食分野での新たな柱の事業を立ち上げたいとしている。
 テレビ東京ダイレクトの遠藤社長は「テレビ通販をはじめ、グループのバリューである放送を利用したフードテック業界の認知度アップや直販EC、小売りや外食産業への卸事業など、ニューフードを軸にした自社販路プラスアルファの事業展開を目指す」とコメントしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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