【訪販企業のコロナ対応】 〈白寿生科学研究所〉マスク10万枚を全国の体験会場に配布

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仕切り板を設置した「ハクジュプラザ」

仕切り板を設置した「ハクジュプラザ」

 家庭用電位治療器「ヘルストロン」の体験販売を実施する白寿生科学研究所(本社東京都、原昭邦社長)では、新型コロナウイルスの感染予防対策として、マスク10万枚を調達し、全国の体験会場に配布した。体験会場には、治療器の座席との間に仕切り板を設けるなど、感染リスクを減らす努力をして、体験会場の運営を再開している。
 同社が全国に500カ所展開している体験会場「ハクジュプラザ」には通常、たくさんの高齢者が毎日、「ヘルストロン」を体験するために通う。電位治療器を体験している来場者に対して、各会場の店長が、健康に関するセミナーを実施するのが通例だった。
 同社では、こうした、多くの高齢者が一つの空間に集まって話を聞く状況は、感染リスクが高まりやすい「3密」にあたると判断。3月には、「ヘルストロン」の体験の一時中止を呼び掛けたという。
 3~5月の間は、電位治療器の体験ができなくなった「プラザ」に対して、健康食品の販売を中心に行うよう要請。店舗に通っていた顧客を引き続きフォローするために、「白寿健康通信」という情報誌を送付したり、手書きの手紙を送ったりしていたという。
 緊急事態宣言解除後の6月1日以降は、全国の体験会場での営業を原則として再開。スタッフに対しては、マスク着用や、「ヘルストロン」の除菌・消毒を徹底させることにした。
 店舗に設置してある、複数の「ヘルストロン」の間にはそれぞれ、白い仕切り板を設置。順番待ちの待合室で感染が広がるリスクを防ぐため、体験会場には予約制を導入したという。
 従来は20分間だった、「ヘルストロン」の体験時間も15分間に短縮。店長による健康セミナーも行わないことにした。
 同社の原浩之副社長は、「マスクも消毒液も十分用意し、安心して来店できることをアピールしている。それでも客足が戻らない店舗もあるのが現状だ。ただ、自宅にこもり続けると、今度は社会的・精神的にデメリットが生じる場合がある。そんなことも知ってもらい、来店するきっかけにしてほしい」と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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