ナック 20年3月期/クリクラ事業営業益30%増/値上げと消費量の増加がけん引

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 「クリクラ」ブランドで宅配水事業を手掛けるナックの20年3月期におけるクリクラ事業の営業利益は前期比30.7%増の10億3000万円となった。同事業の売上高は、同1.4%増の133億7500万円だった。20年1月に水ボトルの価格の値上げを実施。顧客の水の消費量が増加したこともあり、顧客単価が増加した。販管費を削減したことも、営業利益を押し上げる要因になったとしている。
 ナックは20年1月1日配送分から、宅配水の1ボトル当たりの価格を値上げした。値上げ幅は12リットルボトルが税込110円、6リットルボトルが同26円となっている。
 直営部門では、顧客1件当たりの水の消費量が増加したという。解約率が低下したことも、直営部門全体の売上高の向上につながった。
 加盟店部門では、新ウォーターサーバー「クリクラFit(フィット)」の発売に伴い、ウォーターサーバーの販売が拡大、売り上げが増加した。
 18年から展開している、副商材の次亜塩素酸水溶液「ZiACO(ジアコ)」の売り上げも拡大した。現在は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「ジアコ」の需要がさらに拡大しており、新規受注は止めているとしているという。今後は、「ジアコ」の需要の増加に対応するため、生産体制の拡充に向けた投資を行うとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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