アサンテ 20年3月期/売上高前期比横ばい/増収傾向をコロナが足止め

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 白アリ防除施工のアサンテの20年3月期の売上高は、前期比0.5%減の144億3200万円、営業利益は前期比2.0%減の22億3900万円だった。20年2月度までの月商は、増収傾向で推移していたという。新型コロナウイルスの感染拡大による消費の自粛の影響が、3月ごろからが顕著になり、好調な業績に歯止めをかけたとしている。
 セグメント別でみると、白アリ防除施工の売上高は前期比1.1%増の59億4100万円だった。新規防除施工の売り上げが同1.5%減少したが、更新防除の売り上げが同4.1%増となった。湿気対策は同2.4%増の32億3300万円、地震対策は同4.9%減の46億1500万円だった。
 従業員1人当たりの月商は、前期比2.4%増の12億2000万円だった。新入社員の入社月を、従来の3月から4月に変更したことなどから、期末人員が前期比5.9%減少した。従業員一人当たりの売上高を押し上げる要因となった。
 アサンテでは、消費税率引き上げに伴う駆け込みの反動があった19ねん10月度の月商が、月次の売上高が前年同月比で12.7%減少していたが、その後は持ち直し、増収傾向となっていた。20年3月度は、コロナウイルスの影響で月商が8.2%減となった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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