ポーラ・オルビス 20年12月期業績予想/コロナでサロン販売大打撃/売上高270億円減に下方修正

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 ポーラ・オルビスホールディングスは4月28日、20年12月期の連結業績予想の修正を公表、売上高は期初予想より270億円少ない1900億円になると発表した。新型コロナウイルスによるインバウンド客の減少や外出自粛の影響で、ポーラのサロンでの販売をはじめとした、店頭での売り上げが、計画を大きく下回ったからだとしている。
 ポーラ・オルビスホールディングスでは、ポーラ単体の20年1―3月期における、新型コロナウイルスの影響による売上高の減少幅は、65億円に達するとしている。減収の要因は、渡航制限によるインバウンド客とバイヤーの減少、海外店舗の閉鎖や営業時間の短縮、国内の外出自粛によるサロン店舗への来店の減少があるとしている。2~3月の国内の外出自粛が予想よりも深刻だったことが、下方修正の理由だとしている。ポーラ単体の通期売上高は、期初予想比で70%減になると予想している。
 ポーラ・オルビスホールディングスでは、「足元の業績は厳しいが、新型コロナ収束時への準備と持続的な成長の基盤構築に向けて取り組む」(コーポレートコミュニケーション室)としている。具体的な取り組みとしては、顧客とのリレーション強化やECシフト、デジタルマーケティング加速などを挙げている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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