ジェイフロンティア　２０年５月期／売上高７２億円に着地へ／１９年買収の医薬品通販が上乗せ

　サプリや化粧品の単品通販事業を展開するジェイフロンティア（本社東京都、中村篤弘社長）はこのほど、２０年５月期の売上高が前期比約１６％増の７２億円で着地しそうだと明らかにした。主力のサプリ「酵水素」シリーズが好調だった。１９年１１月に調剤薬局大手のアインファーマシーズから買収した、医薬品の通販事業の売上高が上乗せとなった。
　ジェイフロンティアが１９年１１月にアインファーマシーズから買収した「アインズ＆トルぺ　オンラインショップ」では、脂肪減少効果のある第２類医薬品や、シミケアの第３類医薬品を販売してきた。買収後は、ジェイフロンティアが、これらの医薬品の通販事業を引き継ぎ、現在はＥＣサイトの名称を「ＪＦＤオンラインショップ」に改めている。同事業の年商は８億円前後だとみられる。
　ジェイフロンティアでは５月１１日、薬剤師による、医薬品のデリバリーサービスを開始した。将来的に想定される、医療用医薬品の通販の規制緩和に備えた足場固めだとしている。
　ジェイフロンティアの中村社長は、「新たな著名人をプロモーションに起用したことによる顧客層の拡大と、医薬品通販が伸長したことが増収の要因だ。来期はＭ＆Ａする企業の候補もあり、年商１００億円は射程圏内だ」と話している。「商品開発の事業責任者の育成も重要だ」とも話している。