ニュースキンジャパン/病気の子どものためのアーツ完成/記念コンサートも開催

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完成した長野県立こども病院の療育アーツ(施設内には美術、絵画、音楽などを施し療育に取り組む)

完成した長野県立こども病院の療育アーツ(施設内には美術、絵画、音楽などを施し療育に取り組む)

 ニュースキンジャパン(本社東京都、小林和則社長)が東京藝術大学の松下功副学長、藤崎圭一郎教授の協力のもと進めてきた、長野県立こども病院の療育アーツがこのほど完成、3月4日に「音の花束」と題した記念コンサートを開催した。
 17年4月から、東京藝術大学の松下副学長らの協力を得て、病院の施設内にアーツ(美術、絵画、音楽など)を施し療育に取り組む「アーツ・イノベーション フォース・フォー・グッド・プロジェクト」を支援している。
 同プロジェクトは東京藝術大学の教授や学生たちが、子ども病院の医療施設に合わせた療育アーツを制作する取り組み。起き上がるのが困難な子どもたちの視界に入る天井などに、ベッドでの移動の際に取り外して遊べるマグネットを利用したものや、窓のレールを活用して自分で動かすことができるものなど、工夫を凝らした療育アーツが完成した。
 看護師長は、「子どもたちの目線に合わせてさまざまな角度から楽しめるのがいい。自分で貼ったり触ったり、感触を楽しめるのは素敵なアイデアで、今後たくさん活用させていただきたい」とコメント。
 アーツ制作に携わった藤崎教授は、「通常の作品作りとは違い、子どもたちをはじめ病院で働いている方や親御さんそれぞれの気持ちに寄り添い、どうすれば喜んでもらえるかを学生たち皆で考え、作った一つの答えがこのアーツにある」と話した。
 長野県立こども病院は、安曇野市に設立された小児専門病院。長野県で唯一の総合周産期母子医療センターと、小児救命救急センターの認定施設。

記念コンサートであいさつする小林和則社長(写真中央)

記念コンサートであいさつする小林和則社長(写真中央)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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