ランクアップ/台湾に初の現地法人/16年9月期は売上1億円目指す

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化粧品通販のランクアップ(本社東京都、岩崎裕美子社長)は12月28日付で台湾に現地法人を設立し、現地で通販を開始すると発表した。販売開始は5月ごろを予定している。まずは主力化粧品の「ホットクレンジングゲル」を販売し、販売状況を見ながら販売展開する商品を拡大していくという。初の海外現地法人のため、今期(16年9月期)はテスト販売期間とし、来期に年商1億円規模を目指す。

現地法人の名称は、ブランド名「マナラ化粧品」と同じ読み方の「曼娜麗股〓有限公司」とした。代表は岩崎社長が兼任する。ネット、雑誌、テレビによる通販展開を予定している。
 「ホットクレンジングゲル」は、日本では定価4104円(税込)で販売しており、台湾でも同等の価格設定としていく。
 現在、日本からの越境ECで台湾とシンガポールに商品を販売している。日本と異なり定期販売はしておらず、2本購入すると定価の15%割引、3本だと20%割引といったまとめ買いの販売方法をとっている。
 現在、3本購入する現地顧客が多いため、現地法人で通販展開した際も、まとめ買いで割引になる方法を継続していく。
 台湾ではこれまで「ホットクレンジングゲル」のみを販売してきたが、シンガポール向けの越境ECではベースメークやシャンプーなども展開している。台湾でも計画的に販売商品数を増やしていくという。
 「ホットクレンジングゲル」は06年の販売開始から累計販売数が500万本に達している。温感のあるクレンジング商品で、発売当初は珍しい商品だったが、競合商品が増えて市場が活発化した。「台湾でもホットクレンジングの市場を創造したい」(海外事業部)と話す。
 国内では競合商品の増加に伴い、昨年1月に商品をリニューアルした。リニューアルに合わせて商品をさらに拡販させていくための部隊を発足し、昨年中に店頭卸やアマゾンへの卸販売などを開始して販路を拡大した。
 会報誌の増刷やイベント開催なども寄与して、15年9月期の売上高は前期比26・7%増の75億6200万円となり、設立から10期連続の増収を続けている。今期売上高は89億円を見込んでいる。

続きは「日本流通産業新聞」1月14日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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