フォーデイズ 22年3月期/売上高は325億4400万円/健康食品が堅調に推移(2022年6月30日号)

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 核酸栄養の健康食品および化粧品を販売するフォーデイズ(本社東京都、和田佳子社長)の2022年3月期業績は、健康食品事業が堅調に推移したものの、化粧品事業が微減収となったため、売上高は前期比1.3%減の325億4400万円となった。経常利益は32億3100万円、当期純利益は20億5100万円だった。
 事業別の業績を見ると、「健康食品事業」では、主力製品の核酸ドリンク「ナチュラルDNコラーゲン」が99年12月の発売以降、累計販売本数が6500万本を突破。22年2月にはフォーデイズ岐阜工場が(公財)日本健康・栄養食品協会が定める「健康食品GMP」の認定を取得した。
 21年6月には核酸ドリンクとの併用でさらなる総合栄養補給を強化する「ナチュラル ルナ マザーAD」を、10月には核酸ドリンクをベースにしたハイバージョンの「フォーデイズの極み」、11月に核酸ドリンクのゼリータイプの「アドバンスII」をリニューアル発売した。その結果、売上高は前期比0.1%増の260億7300万円となった。
 一方、「化粧品事業」の売上高は同6・7%減の64億7000万円。21年7月に若年層向け低価格の新ブランド「ファボワン」シリーズを発足。22年3月には、ギフトで好評だった美容液とオイルの心地よさがもたらすオイルイン美容液「ムーサ スワロー オイルインエッセンスロサ」を発売している。
 「海外事業」は前期に引き続き、アジア地域でのコロナ蔓延により、海外各拠点の会員活動が制約を受けて売り上げ・会員数ともに伸び悩んだという。その中でも台湾は好調が続き、売上高・経常利益ともに前期に引き続き過去最高を更新したとしている。台湾フォーデイズは21年11月に中華民国全国商業総会から、「優良外資系企業賞」「優良経営者賞」を受賞したという。
 研究については、昨年度に東京農工大学内に設置した「フォーデイズ次世代核酸研究講座」において、引き続き同大学との共同研究における連携を強化した。次世代核酸ラボFDの研究面では、初めて査読付き科学雑誌に「マウスにおけるプロタミンペプチド摂取による抗肥満効果」および「ラットの閉経モデルの確立」に関する二つの共同研究報告を掲載できたという。
 特許については、核酸ドリンクのヒトへの影響(海外)と、核酸による血管新生促進作用(国内)の2件を出願したということだ。同社は多様な領域の専門性を持つ研究者と共同研究を行い、22年3月末時点で12大学16研究室と共同研究の締結を行なっている。
 同社は業績について「コロナ禍が終息しない中、新規顧客獲得の機会が減少し売り上げにも影響が出たが、前年度より開始したオンライン配信『フォーデイズルーム』を継続しつつ、感染対策を万全にした上でリアルイベントも開催しながら、集まることの価値を再認識できる営業活動の進化に努めている」とコメントしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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