ヤマノホールディングス 22年3月期/DSM事業売上高は8.4%減/健康食品の定期販売を実験的に導入(2022年6月23日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ミシンや美容機器などの訪販を展開するヤマノホールディングスの22年3月期におけるDSM(訪販)事業の売上高は、前期比8.4%減の9億6800万円となった。赤字幅は縮小し、2200万円となった。拠点の統廃合を進めた結果、減収となった。同社では22年3月期中に販売体制の再構築を掲げ、健康食品の定期販売の仕組みをテスト導入したとしている。
 DSM事業においては、展示販売会での集客が依然として厳しかったとしている。22年3月期においては、健康関連商品の従来型訪販の強化を進めたが、事業所の統廃合や販売員の稼働数の低下などの影響で、減収したとしている。
 健康食品の定期販売については、21年から実験的に導入し、効果を試しているという。DSM事業の既存顧客に対して、さまざまな健康食品を提案し、お試しで購入してもらう。希望があった商品について、毎月郵送で販売するのだとしている。
 DSM事業では、「モノ」から「コト」へのニーズの変化に対応するため、「暮らしお困り事サポート」というサービスも提供している。
 既存顧客に対して、水のトラブルやPC・スマホの修理、害虫駆除、リフォームなどといったサービスの提供会社を、ヤマノホールディングスが仲介して紹介する。既存顧客に、ヤマノホールディングスへの信頼性を高めてもらう狙いがあるという。休眠顧客への需要喚起に努めていくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ