ジェトロ/22年までに290億ドル市場に/アフリカECの調査結果公開(2022年5月26日号)

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 JETRO(ジェトロ、独立行政法人日本貿易振興機構、本部東京都)は5月23日、「アフリカのEコマース市場」についてのレポートを発表、アフリカEC市場の取引額が、22年までに290億ドルに達するいう予測を示した。
 ジェトロでは、海外ビジネス展開の参考となる調査を定期的に実施している。23日に発表したレポートでは、成長するアフリカEC市場の概況や、アフリカ各国の主なEC企業、現地でのECの利用状況、決済方法の特徴などをまとめている。
 レポートでは、「アフリカのEコマース市場は、17年に165億ドル、20年に198億ドルの規模と推計されている」としている。今後もさらなる成長が見込まれる市場だという。
 ジェトロは国別のレポートも公開している。現在は、「ナイジェリア」「南アフリカ共和国」「ケニア」「ガーナ」「エジプト」の5カ国のレポートが公開されている。
 ナイジェリアの国別レポートによると、ナイジェリアはアフリカ最大のEコマース市場だという。ナイジェリアにはマーケットプレイスが58個あり、近年は「食料品」の販売が急増しているそうだ。その他、「衣類」「靴」「家電製品」も人気の商品ジャンルだという。ナイジェリアの物流企業の数も急増しており、EC市場の発展に好影響を与えているという。
 ナイジェリアに次いで大きなEC市場は、南アフリカ共和国だとしている。「ファッション」「ビューティー」の商品ジャンルが最も成長している。クレジットカード決済が普及しており、南アのEC購入の内約4割がクレカ決済だという。
 今後、「モロッコ」「エチオピア」「コートジボワール」「モザンビーク」の4カ国の国別レポートを公開する予定だとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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