ニトリホールディングス 22年2月期/通販売上高710億円/店舗減収の中、増収を継続 (2022年4月7日号)

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 ニトリホールディングス(HD)の22年2月期におけるECを主体とした国内通販売上高は、前期比0.8%増の710億円だった。実店舗の売り上げが減収に転じた中、サイト内コンテンツの強化やライブコマースといった施策が奏功し、通販事業は増収を継続した。
 「ニトリ事業」における通販売上高の構成比率は、同0.6ポイント増の10.5%に伸長した。
 自社サイト「ニトリネット」を軸に、販売チャネルの拡大を進めている。前期中は「インスタライブ」によるライブコマースを計9回実施。サイト内でもアーカイブとして配信し、接客コンテンツとして活用しているという。
 21年5月にVR(仮想現実)空間上に実店舗を再現した「バーチャルショールーム」、同11月にはオンライン接客ツール「STAFF START(スタッフスタート)」を導入するなど、「ニトリネット」内のコンテンツ強化も続けている。
 OMO推進に向けた主要指標として掲げるスマホアプリの会員数は1年間で406万人増加し、2月末時点で1314万人に達した。
 国内EC売上高1500億円(年間)、アプリ会員2500万人(期末)を、25年までの目標数値として据える。
 21年1月に連結子会社化した島忠の業績(「島忠事業」)を含む連結売上高は、前期比13.2%増の8115億8100万円だった。「ニトリ事業」単体では減収に転じた。
 連結営業利益は同0.4%増の1382億7000万円、経常利益は同2.5%増の1418億4700万円、当期純利益は同5.0%増の967億2400万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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