2021年EC市場展望

事業者に聞く!(2021年の事業戦略)

合同会社 さくら

代表 仲庭拓也 氏 生き残りをかけた3つの戦略

 有力EC企業のコンサルティング実績が豊富な合同会社さくらの仲庭拓也代表は、2020年もECモール市場において想像していなかった変化が進むと見ている。EC事業者は商品力やブランド力を育成するとともに、他店にはない価値を付けることが必要だ。外部環境の変化や商品のコモディティー化から生き残るため、三つの項目に注力すべきだという。

 まず「商品価値構成改革によるブランド力の向上」に注力すべきだ。
 昨年まではインフルエンサーを活用して、商品を拡販する成功事例をたくさん見かけたが、長期的な売り上げ向上につながるケースは少なかった。20年は商品やブランドの新たな価値の創造を行い、インフルエンサーだけではなく、お客さまとの複数の接点においてその価値を伝えていく取り組みが必要だ。
 次に「多店舗展開によるマーケットシェア拡大」が重要だ。
 複数店の運営による売り上げ向上やリスク回避だけではなく、競合店と戦うことで商品力や販売力強化に結び付けることができる。
 競合他社に負けない商品サムネイル画像、商品機能の紹介、集客力を身に付けたい。他社の商品ページやレビューを研究し、お客さまが買う理由を分析することで、自社の強みを最大限に生かした商品やブランドの創出につなげることができるだろう。
 最後に「人材育成の仕組み化と業務の自動化」に取り組むべきだ。
 EC業界の人材不足に対応するため、外部の企業や人材を活用するとともに、人に頼らないEC業務のシステム化に加え、日常業務の自動化にも力を入れていきたい。
 今までは各種プログラミングによるシステム化を進めてきたが、RPAも実用化できるレベルまで成熟してきている。売り上げ向上に注力できる運営体制を構築することが急務だ。
 外部環境の変化やコモディティー化は進化の過程において必然的かつ突発的に発生する。ピンチをチャンスとして捉え、自社の強みを振り返り、新たな価値の創造を継続的に行っていきたい。


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