2020年EC市場展望

キャッシュレス

ビジョナリーホールディングス 

執行役員 デジタルエクスペリエンス事業本部 事業本部長 川添隆 氏 購買体験としての決済が広がる

 18年は実店舗向けにさまざまなキャッシュレス決済の提供が開始された。EC関連のテクノロジーに詳しい、ビジョナリーホールディングスのデジタルエクスペリエンス事業本部の川添隆事業本部長は、「多様化する決済手段が購買体験の一つとなり、集客につながる」と話している。


 EC業界の集客は、紋切り型のやり方では通用しない時代が到来している。「顧客体験・課題解決」を意識したプロモーションと、利便性を高めるサービスが必要だ。そこで19年は、決済手段を顧客の購買体験の一つとして、集客や顧客定着の施策と位置付ける企業が出てくるのではないか。
 特に注目すべきトレンドがキャッシュレス決済だろう。「PayPay(ペイペイ)」や「LINEPay(ラインペイ)」など、新しいキャッシュレス決済が登場・普及し続けている。どの決済手段を用いるかということは、事業者にとっても消費者にとっても問題だ。ただ、さまざまな決済手段をECサイトに導入するとして、本質的な問題は、「どのシステムを、なんのために使うか」ということだ。
 「集客」という点を考えると、かつてはポイント付与が他社との差別化の手段となったが、ポイントが当たり前になった今では、集客につなげることは難しい。今後は、手軽なキャッシュレス決済の導入や、自社独自の決済システムの開発が、顧客へのインセンティブとなっていくのではないか。
 例えば、ZOZOが提供している、いわゆる「ツケ払い」は、顧客に対して、より気軽な購買を促すことができている。旅行アプリの「TRAVELNow(トラベルナウ)」では、10万円以下の旅行サービスについて、「2カ月後の支払い」を決済手段として提供することで、客単価を引き上げることに成功した。自社独自の決済手段の構築は、顧客をリピーターとして囲い込むチャンスでもあるだろう。
 決済システムを、購買体験の一部と捉え、顧客のことを考えて、より快適なサービスを提供することが必要ではないだろうか。


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