〈ウナギのかば焼き〉 根強いギフト需要/ECにDMや新聞広告を併用

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 ウナギのかば焼きに対するギフト需要が依然根強い。ECでウナギ商品を取り扱う川口水産(本社和歌山県、川口泰史社長)は、「父の日」のギフト需要で6月の月間売上高は前年同月比約5%増だった。ウナギの養殖や卸を手掛ける大五通商(本社静岡県、瓦谷健社長)も「父の日」ギフトの影響で、4—6月の売上高は18年3月期実績の5割以上となった。ウナギを取り扱うEC事業者は「楽天市場」などのモールに出店。モール運営企業による販促策で、客単価は平均5000円を超える。50代以上の顧客も多く、DMや新聞広告による販促も併用している。

■TVCMを放送

 ウナギのかば焼きに対する需要が最も増えるのは「父の日」だ。今回取材した、ウナギを取り扱うEC事業者5社とも、「土用の丑の日」より「父の日」に向けた売上高の方が高いと回答している。
 ECサイト「うなぎ屋かわすい」を運営する川口水産の、17年11月期EC売上高は前期比20%増の12億円だった。モール店の売上高が全売上高の85%を占める。今年6月の月間売上高は、「父の日」のギフト需要効果で前年同月比約5%増だった。
 同社の川口博司専務は「誕生日のギフトとして購入される方も増えており、誕生日用のカードや包装を作成している」とウナギのギフト需要が広がっていることを説明する。
 大五通商は今年4〜6月、ECで1億2000万円以上を売り上げた。ほとんどが「父の日」のギフト向け販売によるもので、18年3月期実績の5割を超える売上高だった。
 今年2月、俳優の千葉雄大とCM契約を交わし、同氏が出演するテレビCMを3月から静岡と仙台で放送。5月中旬から「父の日」直前にかけて関東地方も放送エリアに加えてPRした。CMはECサイトでも配信している。
 大五通商によると「(販促には)それなりの費用がかかる。ただ、会社の信用力にもつながり、採用でも良い効果があると考えている。契約期間は1年なので、今後のPRも検討していく」(企画室・神崎克弥室長)と俳優の起用について語る。
 うなぎのたなか(本社静岡県、田中利信社長)は、「『父の日』と『土用の丑の日』を比べれば、ECモールによるPRへの力の入れ具合が当然違う。『楽天市場』の場合はギフトに寄っており、『父の日』の売り上げの方が高くなる。自社サイトは自家需要の方が大きい」(EC担当)と分析する。


■自家消費用にDM

 ウナギのECを手掛ける各事業者は、DMや新聞広告を利用して、新規顧客やリピーターの獲得を図っているのも特徴だ。

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月12日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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