家電ECのボーナス商戦/競売の値引手法応用/モールのポイント施策活用も

 家電EC会社によるボーナス商戦は、例年通りの規模で実施するところが多いようだ。ヤマト運輸や佐川急便といった大手運送会社による運賃値上げで、家電各社とも配送コストは増加したものの、顧客離れを防ぐため、セールの縮小は行わないという。楽天やヤフーなどの外部モールが行っているポイント倍増企画を利用して、セールを実施するケースが主流となっている。家電ECサイトを運営するMOA(モア、本社東京都、金南亨社長)は、1日経過するごとに価格を値引きする、競売の手法を応用した企画を行っている。


■定額の値引き

 家電のECサイト「PREMOA(プレモア)」を運営するモアは、11月27日から12月25日、クリスマスセールを実施する。通常時に行うタイムセールと同等の価格で商品を販売。女性向けの美容商品や子ども向けおもちゃを中心に在庫を充実させている。
 今年は自社ECサイトで、目玉商品を1点限定で販売する「訳アリDOWN PRICE(ダウンプライス)」というセール企画を導入した。ECサイトに掲載後、1日経過するごとに一定金額を値引きする。値引き金額は商品ごとに異なる。
 「訳アリダウンプライス」は、09年から11年にかけて行っていた取り組みで、今回は対象商品数を増やすなど、内容をより充実させたという。
 「訳アリダウンプライス」では、冷蔵庫や掃除機などの生活家電のほか、オーディオ機器なども販売する。新品のほか、パッケージ破損品や本体に若干傷が付いた訳あり品も販売する。同企画で集客を行い、ECサイトでの売り上げ拡大につなげていく。
 「現時点では『訳アリダウンプライス』が要因なのか分からないが、ECサイトへのアクセス数は昨年比で約2倍に伸びている」(営業本部営業部・大西剛部長)と言う。
 クリスマスセールを通じ、12月は過去最高の売上高、最高益を見込んでいる。
 「11月は過去最高の売り上げ、利益を達成する見込み。ECサイトの利便性を向上させたほか、ユーザーが本当に欲しい商品を選別し、在庫を強化したのが要因だ。この勢いを維持し、12月も過去最高の業績を目指していきたい」(同)としている。

■掃除機が人気

 価格比較サイト「価格.com」を運営するカカクコムによると、掃除機や洗濯機などの生活家電に対し安定した需要があるという。ダイソンの掃除機やパナソニックのスチームオーブンレンジなど、高価格であっても使い勝手のいい商品に人気が集まる傾向にある。
 年末年始にかけては、ゲーム機やおもちゃのほか、ダイソンをはじめとしたスティック掃除機、4Kテレビの売り上げが伸びると見込んでいる。
 「価格.com」内に掲載している家電製品は、昨年とほぼ同じ価格で推移しており、配送料値上げによる影響は今のところ見られないという。

(続きは、「日本ネット経済新聞」12月7日号で)

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