【丸広百貨店 ウェブ事業部 難波孝信部長】 〈2年連続楽天SOY受賞〉EC売上順調、今後は利益確保へ

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 丸広百貨店(本社埼玉県、神谷勉社長)は今年、運営する「まるひろオンラインショップ」が2年連続で楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞した。20年2月期のEC売上高は前期比12%増を見込んでいる(売上高は非公開)。ケーキやおせちの店頭受け取りサービス、メーカーとの共同企画などの強化が奏功した。新型コロナウイルスの感染拡大による影響や、利益拡大に向けた取り組みについて、ウェブ事業部の難波孝信部長に聞いた。

■3月はホワイトデー好調

 ─3月の業績について教えてください。
 3月はギフトの販売が順調で、EC売り上げは前年同月実績より15%増になりました。ホワイトデーの販売が前年同月実績より10%ほど伸びたと実感しています。バレンタインデーとホワイトデーは、「ワウマ」でゴディバのチョコレートの販売が好調でした。ゴディバは「ワウマ」に出店していないので、検索すると当社の商品が上位で表示されるようになりました。
 ホワイトデーでは、高級チョコレートブランドのピエールマルコリーニを自社ECサイトや楽天市場など、全販売チャネルに追加し、売り上げの底上げにつなげました。
 ─20年2月期の業績は。
 具体的な数字は非公開ですが、20年2月期は店舗とECを合わせた売上高が前期比1%の微減だった一方、EC売上高は前期比12%増になる見通しです。19年9月に開始した自社ECサイトでの店頭受け取りサービスが増収要因の一つです。
 川越市にある本店で、ケーキとおせち、福袋の店頭受け取りを可能にしました。これにより自社ECサイトの売り上げは前年実績より60%ほど伸びています。楽天市場は、広告投資の強化により30%ほど伸び、今年2月にペイペイモールへ出店したことも増収の一因だと思っています。
 二つ目の増収要因は、メーカーとの共同企画です。酒・アルコールの販売が当社のEC売り上げの70%を占めています。18年から、ビールメーカーと共同でビール12缶を購入した顧客にメーカーの簡易泡サーバーをプレゼントする企画がヒットしています。この企画により、ビールのリピート購入は前期比2倍で伸びました。


■全店で店頭受取の対応へ

 ─今後の事業計画は。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月16日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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