ロコンド/新事業戦略明らかに/小田急百貨店と販売連携も

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 ロコンドは9月2日(クツの日)から本格始動する「靴革命」の詳細を明らかにし、EC事業、プラットフォーム事業、PB事業の三つの事業の今後の展開について説明した。
 吸収合併したモバコレのサイト「ロココレ」の知名度向上のためにロコンドとロココレの共同テレビCMを順次放送する。9月6日から全国放送を開始し、14日からは関西で重点的に放送していく計画だ。
 プラットフォーム事業のロコチョクは小田急百貨店での正式利用が開始する。店舗にない商品をEC上の在庫を使って販売し、支払いは店舗で行う仕組みで、後日ロコンドが顧客の自宅に配送する。小田急百貨店は顧客から代金を受け取り、ブランドがロコチョクの月額費用と配送費用をロコンドに支払う。初期費用は一切かからず、店舗は月額980円で導入可能だ。現在は858店舗(19社)で導入されていて、9月から小田急百貨店の各店舗で利用できる。
 これまでは店舗在庫が欠品していた場合、顧客は再来店して購入する流れが一般的だった。ロコンドの田中裕輔社長は、「店舗でお買い物をする場合であっても、欠品していた時に再訪する時間がないから家に届けてほしいというニーズが高まっている」と分析する。
 PB事業のロコンド直営店舗「ミーツロコンド」は百貨店への出店を強化していく。8月29日にはミーツロコンド吉祥寺キラリナ店を約66平方メートルに増床し、リニューアルオープンし、9月下旬には京急百貨店上大岡のシューズアラモード内にも新たに開設する。ロコンド直営店として、ロコンドグループ内ブランドを軸に、インポートセレクト買収ブランドや消化商品を販売する。20年からグループ内店舗を直営店に切り替えていく方針だ。
 9月20日からは、ロコンド商品の店舗受け取り試着(CCTR)を正式に開始する。ミーツロコンド直営店、フランチャイズ店で利用できる。
 ロコンドは20年度に取扱高300億円の計画を発表している。目標達成に向けて情報、在庫の一元化かつデジタル化に力を入れていくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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