東京地方裁判所/三崎被告に有罪判決/1億8000万円を脱税

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退廷後囲み取材に応じる三崎優太被告

退廷後囲み取材に応じる三崎優太被告

 東京地方裁判所は9月5日、1億8000万円を脱税し、法人税法違反の罪に問われたメディアハーツ(現ファビウス、本社東京都)前社長、三崎優太被告に懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。三崎被告は閉廷後囲み取材に応じ、判決への見解と国税局への不信感を表明した。
 判決によると三崎被告は、15年9月期と17年9月期において架空の広告費計上により、約1億4000万円の法人税を免れた。架空の課税仕入れを計上し、消費税約4000万円も免れた。
 三崎被告は計上した架空の広告宣伝費を共謀者の口座に送金。金額の9割を後日回収し、自身が自由に使用できる資金に充てていたという。
 「青汁王子」の異名を持ちメディアへの露出も多かった三崎被告への注目度は高く、30度を超える暑さの中、傍聴券を求める列はおよそ150人以上にも上った。
 法廷の場で三崎被告は終始こわばった表情を見せ、裁判官の言葉に首を動かし反応する姿が散見された。開廷中の発言は、最終意見陳述の場で発した「特にないです」の一言のみにとどまった。
 三崎被告は退廷後、傍聴に訪れた「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首と合流。路上での囲み取材に応じた。
 自身への判決に対して14億4000万円を納税した事実を前置きした上で「法治国家のもとで生きている以上、受け入れざるを得ないと思っている」と見解を示した。一方で「逮捕に至ったのはある大きな問題が絡んでいる。国税局と1年間必死に戦った」と国税局の捜査に対する不信感を表明した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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