ベガコーポレーション 19年4―6月期/営業益700万円/売価見直し、在庫適正で黒字に

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 家具のECを手掛けるベガコーポレーションの19年4―6月期(第1四半期)の営業利益は、前年同期比89.8%減の700万円だった。19年3月期の営業損失は2億9500万円で、前四半期決算となる19年1―3月期(純第4四半期)の営業損失は1億2900万円だった。今期に入り、販売価格の見直しや保有在庫の適正化といった改善を試みた結果、営業利益が黒字に転換した。
 利益面の改善に向けて、(1)保管費の削減(2)配送費の抑制(3)原価率の改善(4)商品構成の見直し─の四つの施策を実施。保有している在庫量の適正化を図り、利用倉庫の一部を減床した。賃貸倉庫の解約で保管費用約2332万を削減した。
 配送費の高騰に対しては、梱包サイズや商品の適正配置を再考し、配送費の抑制に努めた。売上高に対する荷造配送費率は現在17.9%を占めている。
 ベガコーポレーションはモールの運営よりも自社ECサイトの運営に重きを置いている。自社ECサイトへのユーザーの誘導は順調に進んでおり、売上高は前年同期比11.2%増だった。
 各ECモールでの売上高は、楽天市場が同9.3%減、ヤフーショッピングは同4.7%減、アマゾンは同9.8%増となっている。
 第1四半期全体の売上高は、同1.5%減の33億2000万円。経常利益は同81.6%減の1300万円、四半期純利益は同87.1%減の600万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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