オンワードホールディングス(HD)は4月2日、東京・渋谷区代官山町にファッションや食、カルチャーをテーマにした新業態施設を開設した。自社で運営するアパレル店やレストラン、ギャラリーなどを設置。同施設のプロジェクトリーダーを務めた廣内武会長は、「五感を重視したこの施設がうまくいけば、ECもうまくいく」と体験を重視したコンセプトを語った。
「KASHIYAMA DAIKANYAMA(カシヤマ ダイカンヤマ)」は、”丘”をコンセプトに全6フロアからなる複合型の商業施設。キュレーション型のアパレル店やフレンチレストラン、カフェ、バー、ギャラリーなどを設けている。
プロジェクトリーダーには、オンワードHDの廣内会長自らが着任。建物・内装はデザインオフィスnendo(ネンド)の佐藤オオキ氏が、飲食コンテンツはフレンチレストラン「SUGALABO」を運営する須賀洋介氏、ファッション・カルチャーはKENZOのクリエイティブディレクターであるキャロル・リム氏とウンベルト・レオン氏が、それぞれ監修した。
廣内会長は、「アパレル業界ではオムニチャネルが急務だが、ファッションは感性が一番大事。実体験から感性は養われる。この施設はそのきっかけになればと考えている」と話す。
佐藤オオキ氏は、「何か買おうと思ったらオンラインで買える時代。何かに出会える活気のある場を作れば、ECとリアルの懸け橋になると考えた。何も用事がなくても来たくなるかどうかが分岐点だ」とコンセプトを語った。
【ファッション×食の新施設オープン】 〈オンワードホールディングス〉ECの時代だから五感を重視
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