楽天/チャットは7月から/出店者の要望で有償化を延期

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 楽天は3月25日、出店者に向けてチャット機能やメールサービスの有償化を延期する案内を送付した。いずれも4月1日から有償化する予定だったが、チャット機能は7月1日から、メールサービスは5月1日から、それぞれ有償化する。出店者の声を反映し、有償化までの猶予期間を延長した。
 チャット機能「R-Messe(アールメッセ、旧R-Chat)」は、楽天市場の店舗ページなどで出店者がユーザーとチャットでコミュニケーションできる。
 昨年9月にサービスを開始し、今年4月から全出店者に月額5000円(「がんばれプラン」「エンパワーメントプラン」の店舗には月額3000円)を課す予定だった。
 メールサービス「カスタマーマーケティング広告」は、メールへのクリック数に応じて100円を出店者に課金するサービスだが、3月31日までは手数料を無料としている。有償化の延期により、4月30日まで手数料を無料とする。
 アフィリエイトサービス「楽天スーパーアフィリエイト」の料率変更の開始日も4月1日から7月1日に変更する。これまで全商品1%の料率だったが、変更後は商品ジャンルごとに料率が変わる。さらに、変更後は1商品当たりの成果報酬額に1000円までという上限も設けることにした。
 アフィリエイター向けの料率は、当初の予定通り4月1日から変更する。移行期間に生じる料率の差分は楽天が負担する。アフィリエイターには予定通り魅力的な料率を提供し、利用促進を図る。
 楽天は毎月のように、出店者と対話する小規模イベント「タウンミーティング」を地方で開催しており、店舗から新サービスへの意見をヒアリングしていた。
 画像ガイドラインの変更や楽天ペイへの切り替えなどを推進する中で、チャット機能などを4月から有償化するのは時期尚早だと判断した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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