ポーラ／シワ改善化粧品を越境ＥＣで／中国向けに４月から展開開始

　ポーラはこのほど、中国向け越境ＥＣにて、シワ改善の薬用化粧品「リンクルショットメディカルセラム」の展開を４月から開始する予定だと発表した。中国電子商取引法の影響でインバウンド売り上げが減少するのを見越して、正規チャネルでの販売を促進する。同商品をてこに、海外売上高を２年でほぼ倍増させる考えだ。
　「リンクルショット」は１７年１月に発売。これまでに累計１６０万本を販売する大ヒット商品となっており、同商品だけで２１０億円以上を売り上げている。国内では訪販など対面販売のみで取り扱っており、ＥＣでの販売は行っていない。
　「リンクルショット」は現在、中国国内では、成分・商品の販売認可が下りていないため、百貨店などの正規ルートでの対面販売ができない状態となっている。中国での対面販売の認可の申請をしつつ、越境ＥＣでの展開を並行して行うとしている。
　ポーラは現在、中国向け越境ＥＣでは、アリババグループが運営する天猫国際（Ｔ—モールグローバル）」に旗艦店を出店している。同旗艦店では、中国での販売認可が下りていない美容健康食品を中心に販売している。４月以降は「リンクルショット」もこの旗艦店で販売していく予定だとしている。
　ポーラの１８年１２月期の海外売上高は８０億円。シワ改善化粧品の越境ＥＣ展開や、エステも可能な高級店舗の中国を中心とした展開によって、２０年１２月期の海外売上高として１５０億円を目指すとしている。