歯愛メディカル　１８年１２月期／売上高１３％増／新規事業との連携がキー

　ＢｔｏＢ向け医療用品の総合通販サイト「Ｃｉ（シーアイ）モール」を運営する歯愛メディカルの１８年１２月期の売上高は、新規顧客の開拓が順調に進んだことから、前期比１３.０％増の２５８億６００万円となった。一方、営業利益は、営業体制の整備に向けた先行投資がかさみ、同７.８％減の１９億１６００万円となった。
　増収の要因は、１７年３月から開始した、大型医療機器（レントゲン医療）の事業において、営業を強化したことにある。新規顧客の開拓に取り組んだ結果、１８年１２月期中に５０００件の新規顧客を獲得できたという。新規顧客の獲得が、売り上げの伸長にもつながったとしている。
　売り上げの構成比率は、ＥＣサイトからの注文が３０％だとしている。ＥＣ経由の注文比率は前期比で５ポイント伸びたという。その他はＦＡＸ注文が６０％、電話注文が１０％の比率だという。従来は歯科業界への営業を主力としていたが１８年１月以降、個人医院や総合病院への積極的な営業も開始。医薬品類の品ぞろえを強化したこともあり、販売量が伸びたという。ウェブ上の商品数は１９年１月末時点で約４万点。
　同サイトでは販促のため、プレゼントキャンペーンを実施したり、同サイトの限定商品を増やしたりしたという。一部商品ではあるが、ＥＣサイト限定で、カタログよりも２〜３％安く商品を買える施策も行ったとしている。
　１８年１２月期中に、大阪、福岡、仙台の三つの営業拠点を開設、営業マンも前期比で２０人前後増やした。先行投資を行った結果、営業利益は減益となったとしている。