ゾゾ/有料会員サービス開始/割引と社会貢献で関係強化

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割引金額を寄付することも可能

割引金額を寄付することも可能

 ゾゾは18年12月25日、ファッションECモール「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」において社会貢献型の有料会員サービスの提供を開始した。会員は全商品を10%引きで購入できる。割引金額を顧客負担で指定団体に寄付することも可能。新サービスで顧客との関係性を強化し、さらに利用促進を図りたい考えだ。
 「ZOZOARIGATOメンバーシップ」は、年額3000円または月額500円(ともに税抜き)を支払うことで特典を受けられる会員サービス。「おまかせ定期便」以外の全商品を10%引きで購入できる。月間の割引限度額は5万円(税込)。セールに先行して参加することも可能だ。
 割引金額の全額または一部をゾゾが指定する日本赤十字社や国境なき医師団、世界自然保護基金ジャパンなどに寄付できる。購入ショップに割引額を還元することも可能。社会貢献ができたり、ショップへの感謝を伝えられるサービスとなっている。
 アマゾンも有料会員サービスを提供し、会員との関係性を強化している。ゾゾは社会貢献型で差別化している。会員サービスで既存顧客の利用頻度を増やしたい考えだ。さらに、新規顧客に入会初月限定で30%引きするキャンペーンを展開し、新規顧客の取り込みも図る。
 オンワードホールディングスは同サービスにより、自社の商品が割引対象となることを不服として「ゾゾタウン」への出品を停止している。今後、有料会員サービスに対するショップの反応に注目が集まる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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